ウラジーミル・バベンコさんの講演会を聴いて:その2
10月15日に東京で行われたウラジーミル・バベンコさんの講演会の模様をユーストリームで視聴していましたが,大変感銘深い講演でしたので昨日に引き続いて,その内容を記述していこうと思います。

その前に「自分と子どもを放射能から守るには」の本がアマゾンより届き,大変分かりやすくオールカラーで放射能の基礎的な知識,調理の下ごしらえがイラスト入りで解説されています。また,京都大学原子炉実験所助教の今中哲二さんのコラムも入り,現在放射能とどう向き合うかという意味では,お勧めの本と言えます。

では,昨日の続きを載せたいと思います。




子どもたちを検査したところその結果1000件あり体重1キロあたり100ベクレル~1000ベクレルもあったそうです。もっぱら,ベラルーシ国民・ベルラド研究所の敵は,ベラルーシの国の機関であったと言うことです。(これは日本において顕著な例です)それで,「体重一キロあたり400ベクレルまでは大丈夫」と国・保険省は発表し,上下30ベクレルの幅があったそうです。また,年齢によって幅を持たせているとのことでした。

それに対して,こう疑問を呈しています。「ベラルーシでの基準は,年間被曝量1mSvと決められている。どうして400キロベクレルということを保険省が示した理由が理解できないということ。寿命が短くなると思う。」そういう葛藤の中で,子どもたちの体内にセシウムが蓄積されている。どうすればいいか?

そこで,まず行ったことは体内の放射能を排出させるサプリメントの開発を行いつつ,隣国のウクライナで既に開発されいたものを輸入したそうです。しかし値段が高くついたそうです。その状況の中,ベラルーシの中で「アップルペクチンのサプリ」をつくることにしました。ドイツの製薬会社と共同で開発し,その名も「ビタペクト」。ビタペクトにはいろいろ種類があるのだそうです。(「自分と子どもを放射能から守るには」にも記述されています)

その中のアップルペクチンだけが放射能排出作用があるというわけでないのだそうで,他にも色々あるとのこと。例えばウクライナではビートのペクチンからつくるサプリを開発したそうです。スピルリナ等です。ベラルド研究所では子どもたちの体内測定を行い,その後サプリを提供し,3〜4週間経過後,再測定を行うことをやってきたと言うことでした。

その再測定の意図は,「実験」として子どもたちに効くかと確かめようとしたのではなく,効果があるのは理解していたそうで,効果があることを子どもや親に示したかったという意図です。つまり,問題解決の方法があることを示したかった一心でしょう。地域住民を対象に,放射能を食品から除去しておくような調理方法を住民のために教える。サプリでの排出を教える。更に教育が大事だったそうです。特に,汚染地域に住む人は新しい生活スタイルを学ぶ必要があります。(これは日本で今後,必ず必要化されることです!)

その中で家庭菜園を持っている家庭場合,土壌をどう除染するか?放射能が入ってこないようにするか。放射能が減るような料理の下ごしらえなど等を,啓発してきたそうです。

ベラルーシの地方では「ペチカ」という暖炉をまだ使用している家庭が多く,薪を使います。その薪を燃やした後に出来る灰を肥料として使うそうですが,汚染された灰を使うことは危険にも関わらずその知識を住民は知らなかったそうです。では,1平方メートルの薪を暖炉で燃やすとどうなるか?手のひらいっぱい分ぐらいに減りますが放射能は濃縮されます。それを肥料としてまいていた事実があります。

放射性セシウムは水溶性で,分離器にかけると牛乳に含まれる水分の方に移行します。ベラルーシでは,牛乳をクリーム分離器にかけ,それでクリームやバターにします。残った成分はクレープに乳性を使って食べていたのだそうです。ベルラド研究所の住民向けの対策は,お金がかからないものだったから,『実行するだけだ』と伝えてきたそうで,そのような教育が非常に大事とのこと。ホールボディカウンターとかサプリより,教育がもっと大事だと伝えてきたのだそうです。




続きは,次回に譲ります。教育が何よりも重要と知り,今後放射能と付き合っていくための処方箋を私たちは学んで行かなければならない時代となったのです。
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by rosso_fiolencino | 2011-10-17 18:58 | 反原発
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