在日米軍再編問題を考える
ここ数日間、沖縄在日米軍基地移転の問題が取り沙汰されていますが、マスコミは少女毒物殺人未遂の「少年事件」ばかり報道して、この問題に真剣に取り組んでいるとは言えません。国民の目を、他の「センセーショナル」な事件にそらさせ、その問題が「スケープゴート」になっていると言わざるを得ません。

さて、沖縄の米軍再編問題ですが、沖縄で1995年に沖縄駐留米軍による少女暴行事件を、きっかけに、沖縄の住民の方々が総決起集会を開いて、沖縄の痛みを理解して欲しいと言う世論の高まりがそのきっかけになったのだと、思います。



しかしながら、普天間基地移転の問題はキャンプ・シュワブの日米合意案が提出され、沖縄県民の思いを踏みにじる一方的な「移転計画」に過ぎません。

ところで…ご存知ですか?沖縄の基地実態を。

在日沖縄米軍基地は、日本国土の約0.6%に過ぎない沖縄県に日米の軍事施設が約75%が一極集中し海兵隊の北部訓練場や普天間基地など合計36の施設が、存在し面積にして、約233㎢を占めているのです。


実際に私がこの沖縄の「平和行進」に1997年の5月に参加した時の、あの高々とした塀の向こうは、まるで別の世界と、もう一つの「国」が存在したかのようでした。

さて話を戻しますが、米軍の日本列島における再編案は、まるでこの国が米軍の要塞化になろうとしていると言っても過言ではありません。




全国における米軍の主な再編、つまり米軍の移転先は米軍キャンプ座間(神奈川県)と横田基地(東京都)に自衛隊の指令基地を移設し、そこで日米の統合運用を強化し、嘉手納基地のF15戦闘機訓練の一部を航空自衛隊の新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)、同・築城上基地(福岡県)、同・小松基地(石川県)等に分散移転が挙げられます。

また、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機部隊を岩国基地(山口県)に移転することでも日米の合意がなされています。

そんな中、戦時中「海軍特攻隊基地」だった鹿屋基地(鹿児島県)において、沖縄米軍「空中給油機」12機が配備されることとなりました。



ここは海上自衛隊の、P3C等の主に「対潜哨戒機」と呼ばれる自衛隊機が配備されているところで、最近では北朝鮮の工作船を追尾したり、中国の「漢(ハン)級」潜水艦を監視したことが、報道されています。

その米軍給油機と隊員300人の受け入れを巡って、自治体・県が国との確執を起こしています。米軍再編に絡んで、防衛施設庁幹部が鹿児島県庁と鹿屋市を訪れ移転計画を説明しましたが、鹿屋市長は「市民に負担を強いる」として反対の意向を伝えています。

この問題に憤りを感じるのは、10月28日(金)この問題が明るみに出た時には、すでに地元自治体への説明以前に、政府内や日米間の協議が「事実上の決定事項」として、地方に「押し付けた」という事実です。

この政府の一方的な「やり方」に反発するのは当然で、「我々はマスコミ報道でしか情報を入手できない」「地元を全くないがしろにしたやり方ではないか」と鹿屋市長は語気を、強めて防衛施設庁幹部に詰め寄りました。「申し訳ない」と謝罪したそうですが、すでに決定してからは、後の祭りです。

というのは…

かねがね、鹿屋市では今年4月に移転問題が報道されてから、迅速に対応し、5月には市長は会見を開き「反対」を表明、市民の間には「経済効果」を理由に挙げていましたが、市長は 「決まってから反対しても手遅れだ。検討中の段階であるからこそ政府に意思表示をする必要がある」と5・8月に上京し直接防衛庁に「反対」の意思を伝えたのです。

さて、年々防衛費の負担が多くなっているように感じられますが、この自治体でもし、米軍の給油機が再編の波で配備された場合の時を考えて見ると、現在基地に保有しているP3C哨戒機18機やヘリが常駐しています。これとほぼ同じ大きさの機体をもったKC130を12機受け入れれば既存の格納庫では、間に合わず新設が必要とされます。

沖縄問題にかかわる地方の基地問題の現状が、何故、もっと真剣に報道され、国民の関心からそれているのでしょうか??

防衛関係に関しては、また機会があれば記述したいと思います。
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by rosso_fiolencino | 2005-11-16 17:46 | 政治・時事
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