小泉、ブッシュ首脳会談と民衆の血と涙
2003年10月以来の、ブッシュ大統領の来日ということで、今日(16日)の午前首脳会議が行われました。

宵の口で放映されたTVのニュースの中で、小泉首相とブッシュ大統領が京都の金閣寺で、さもにこやかに「友情」「蜜月」を深めたという印象で、報道されていましたが私は随分、気分が悪い思いでその様子を伺っていました。

「どんな『密約』を交わしに来たのか!」

と、そんな思いにとらわれていたのです。



過去、80年代の中曽根元首相とレーガン大統領の日本とアメリカの「タカ派」の会談はマスコミから「鼎の軽重」を問われた報道がなされていたようですが、かつて、アメリカの「共和党政権」は、親日政策をとって来る代わりに(騙しのテクニックで日本を操縦するやり方ですが)軍事問題や、農産物の自由化で、どれだけの国民の「痛み」を強いてきたのか、腹立たしい思いがします。

当然のことながら、12月14日に期限切れが生じる、「イラクの自衛隊派遣(派兵)」の延長を求め、さらに、まだBSE等の安全が確認されていない、アメリカ産牛肉輸入再開、前回の記事にも書きましたが、在日米軍の基地編成を求めて来ています。

アジア外交のため、このアメリカ大統領は韓国へ向かい、アジア外交でのイニシアチブをとりに行き、さらに、鳥インフルエンザの件に関しては、恐らく、日本を含め、アジア諸国の懸念材料として会談の席に乗せたところでしょうが、米国内での批判の耐えないこのブッシュ政権は、外交で成功を収めるための、「政治カード」に過ぎないと私個人は見ています。
(新型インフルエンザ対策で71億ドル=約8300億円の緊急支出を議会要請しています)


しかし、一番の関心ごとは「イラク派遣延長」と「在日米軍再編問題」でしょう。今回の「郵政解散総選挙」でアメリカが一番欲していた、350兆円を米国金融界に横流しし、日本国民を対中関係を影で、静観していることから、対米貿易を上回る、対中貿易に警戒心を持ち、対中脅威論を煽り、世相を操作することに、「成功」した、「ご主人様」であるブッシュ大統領や、その「忠犬ポチ公」である、小泉首相の関係とは、実に「滑稽」かつ「喜劇」と言う名の「茶番劇」にしか過ぎません。

MD構想でさらに日本の「防衛費」が膨らみ、喜ぶのはアメリカの軍事産業でしょうし、苦しい立場に立たされるのは、いつも、日本国民です。
その証拠に、沖縄の「負担」を日本国内に点在する「基地」に、その「負担」をかぶせる中で、「沖縄の痛みがわかるなら、各自治体の長はそれに従え」と言わんばかりです。

何を「勘違い」しているのでしょうか?

沖縄の「負担」をそのまま、各地方の自治体に、しかも、小泉政権とアメリカとの「密約」で勝手に決まったことも許されるべきことではありませんが、基地の「移転」ではなく、完全なる「削減」が一番の政策課題であるはずです。

私は、かつてあの沖縄の普天間基地の近くにある、普天間中学校の紅い校庭の地を眺めながら、この「紅い土」をひとつかみ取ると、そっと、包み紙に包んで胸にしまい込んで今も、自室の棚に置いてあります。

あの紅い土は、沖縄住民の方々や、その祖先の方々の「血」がそそがれいるのだと思い。「他人事」にしてきた、日本政府や私たち国民に対する「戒め」のような気がしてなりません。

沖縄での「惨禍」の象徴であったのだと深く胸に、今でも刻み込んでいます。

民の血と涙のしずくは、この冷酷な「為政者」たちに通じるのでしょうか?
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by rosso_fiolencino | 2005-11-16 21:23 | 政治・時事
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