外交・党内でも指導力のない民主党前原代表
今月の13日に東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会談でも小泉首相は、中国のとの「外交」関係を修復するどころか、脇役に追いやられる形で「孤立」した役を演じさせられています。今後のアジア経済やその共同体として「共存」する道を模索するのが、今回の外交の趣旨だと思いますが、全くといっていいほど「成果」をあげられない「小泉外交」に、これ以上、この為政者にこの国の「舵取り」を任せられないと考えます。

現実を「直視」すれば、中国とASEANの今年の貿易総額費は1200億ドル(約13兆8000億円)にものぼり、去年の日本とのASEAN貿易の総額に迫っていることを考えると、その政治手主導権をどちらが握っていくのか?

それは、自ずとアジアの関係諸国とぎすぎすしない、温和な国がその主導権を握っていくわけですから、「靖国問題」が如何に、アジア外交の妨げになっているかを、そして、国益を損じる結果になりかねないと思わずにいられません。アジア諸国との経済、外交、安全保障、人権問題等を考えれば、日本はアジア諸国で決して「孤立」してはならない理由はそこにあります。

実際、日中の綱引きを見て、ASEAN会議筋は、「日本か中国の二者択一は無理だ。これからもこんなことが続くのはうんざりだ」という言葉にこれからのアジア外交の本当のあり方を考えなければなりません。

さて、小泉首相のほかに、もう一人、外交音痴の人物がいます。



それは、中国での会談が失敗に終わった民主党前原代表のことです。

私はかねがね、この「民主党代表」に強い警戒感を持っていました。民主党の「次の内閣」の防衛庁長官と名を売っていた前原代表が、民主党内の党首選挙でわずか2票で党首となったとき、深い失望感を感じたものです。ちょうどこのとき「世に倦む日」の記事を読んでいたのですが、その思いは私だけではなかったのだと改めてそう思いました。

個人的な見解ですが、振り返ってみれば、昨年に管氏元代表が、「年金問題」で代表を退かざるを得なくなったときから、民主党の危機が始まったのではと思います。菅氏は最後まで代表を退くことをためらいました。彼は「囲碁」が趣味だそうです。終盤になって負けるとわかっていても最後まで、対局する精神がその意志を象徴していたかのようですが、彼が代表から退いたのは非常に痛い出来事であったと今でも、私は悔やんでいます。
(同じ、年金問題を指摘された小泉首相は何故、うやむやになったのでしょうか?それが、権力を握った側の、恐ろしい側面ですが)

前原代表は、党首の選挙で小沢氏に協力を仰ぎ、結果的に拒否されたことからも、彼は党内の結束を図る人物ではないことは明らかです。代表になり、各政党を挨拶回りしたとき、小泉首相から「あまり違いをださないほうがいいよ」との言葉どおり、彼は、小泉首相とその政治理念も主張もなんら変わりのない人物であり、「野党第一党」の看板を背負って行くには相応しくない考えが随所に見られます。

まず、憲法9条を改憲する意思があること、これは小泉自民党とタイアップしてそれを遂行する素振りが見られること。民主党には旧社民党系の代議士がいますが、彼らの支持母体でもある「労組」を切り捨てるような、発言が見られること。

そして、今回、アメリカ・ワシントン講演でこともあろうか、中国が軍事的に「脅威」であるかのうように「仮想敵国」であるとにおわせる発言をすることが、物議をかもし出していますが、それに加え、中東から原油輸送に使われるマラッカ海峡などのシーレーン(海上交通路)を他国と協力して防衛するため「憲法改正と自衛隊の活動拡大が必要になる」と述べてもおり、(つまり、「集団的自衛権」の容認表明)すでに第二のコイズミであると同時に、「野党」の存在意義はすでにこの時に、喪失してしまったと言っても過言ではありません。

それを受けて、党内での批判も根強く副代表の横路氏は、10日に地元北海道での講演で、彼の発言を次のように厳しく指摘しました。「(彼の外交ビジョンは)民主党の方針に反するもので、非常に問題が多い。カレーライスかライスカレーかというように、(自民党と)名前は違うが中身は何も変わらないということなら民主党は次の衆院選でも得票を減らして負けてしまう」

結局、前原代表には党内を結束させるだけの、理念も指導力もなく、さらに野党としての機能を発揮できないのであるならば、党首を辞任するべきです。

その根拠をさらに追求するならば…ASEAN会談と同日の13日の北京にて、「アジア各国との良好な関係構築が日米同盟関係強化につながる」と言い小泉首相との「対米一辺倒」の違いを強調し、「日米関係万能論」を批判したのにもかかわらず、現地の聴衆の学生から「中国の軍事脅威論」に対する、発言の真意をただされ、さらに「日本の軍事力も中国への脅威で、前原氏の論理は全く成り立たない、冷戦時代の発想だ」と切り捨てられる始末。

北京を訪問した歴代の民主党代表で国家主席と会談できなかったのは初のケースであり、民主党内でも「公演内容の相談もない」「党の結束を乱す行為を代表がしているのなら、大問題だ」との批判を見ても、党首辞任の根拠はこのことからも、明らかでしょう。

鳩山氏が、「若いことはいいが…」の発言の通り、「若さ」だけでは人望や統率力は購えません、長年の経験と苦労の蓄積によって、政治家への真の道が開けてくるのではないのでしょうか?

民主党が自民党の「定年制」をもじって打ち出したのは、民主党内の「経験者」を切り捨てることでもあり、それは次に控える「参議院選挙」でさらに大敗することを意味します。

私は、何としても菅氏のように社民党等の他の野党との連携が出来る、代表を選出しなければ小泉、或いは安部氏を代表とされる、「ポスト小泉」との太刀打ちは遠のいてしまうのではと考えます。

追記:もし、菅氏が再選されていたならば、挙党体制を取り戻しつつ、小泉首相との党首討論でも引けをとらない舌戦が再度見られたと思うと、菅氏に出来るだけ早く、代表に返り咲いてほしいものです。もっとも憲法改正には慎重であって欲しいと言う条件付ですが。
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by rosso_fiolencino | 2005-12-14 23:12 | 政治・時事
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