坂本龍一さんのピアノツアー・ありがとう「教授!」
今日は、坂本龍一さんのピアノコンサートへ行ってきました。彼は日本を離れNYへ渡り、かれこれ十数年以上経過していますが、今や世界へ発信される彼の音楽は、過去、様々な音楽に影響を与え、世界中の人々の心の琴線に触れる音楽を作り続けました。

小雪の舞う、今日の寒い日。
ようやくホール内で彼の姿を見た時に、相変わらず「パワー」のあふれた人だなと改めて感じいるようなコンサートでした。



今回のツアーは、CO2を削減するべくバイオマス等、自然エネルギーを発生する電気を買い、それを緻密な計算でCO2が18t削減できたというコンセプトの上に成り立っています。また、先進国が富の独占により途上国の子どもたちが、貧困や飢餓であげぐ状況を救おうという意思を示す「ホワイトバンド」もステージの背景に流れる、スクリーンのテロップや映像で、そのメッセージを演奏前に流していました。

思えば、「地雷除去」をコンセプトに発売あされたチャリティーCDやNYテロに触発されて、出版された「非戦」の書籍発行など、彼は一人のアーティストという概念を超えて、グローバルな視点で人類や閉じた環境である「地球」の未来を真剣に考える、稀有の音楽家です。

彼の作り出す音楽によって、どれだけの人々に影響を与えたのか、日本ではもう彼のようなアーティストは今後出ることはないでしょう。まさに不世出の「巨匠」です。有名な大島渚監督の映画「戦場のメリークリスマス」のテーマ「メリークリスマス・ミスター・ローレンス」や三共リゲインのテーマ曲の「エナジー・フェロー」では、ぐっとこみ上げる、熱い思いを感じ取りました。

また、過去のYMO時代のソロの曲も演奏され、ファンサービスもさながら、彼にとっての「ピアノ」という最もベーシックな楽器をあたかも、「語りかける」かのように、時には「癒しのようにやさしく」時には「激しく、波打つように」また、「悲しみと哀愁」を表現し、そしてまた、彼自身の「実験的な」アプローチを感じさせる演奏に、この偉大な「巨匠」の音にただ酔いしれるだけでした。

という反面、曲の合間の彼のMCでは、過去のNHK・FM「サウンドストリート」('81年~'86年までオンエアーされた番組)のノリで「お茶目」なトークに、そのギャップを感じさせるところが、すごい!

アロマテラピーをしているのか、香を焚きながらピアノのキーをたたき、観客席で子どもの泣き声が彼にも聞こえたらしくまた、MCで「子どもさんは泣かせてくださいね。それが自然なことですから」とか、ピアノを管理するスタッフの苦労話を披露する、彼のヒューマニズムに敬意を表して。

坂本教授、偉大ですばらしい、演奏をありがとう!!
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by rosso_fiolencino | 2005-12-17 23:53 | 雑記帳
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