民主党とポスト小泉
ただ今、読売系のテレビをつけていましたところ、前原民主党代表が自己の政治理念をキャスターに語る姿を観ています。セーフティーネットを語るその彼自身の過去は、苦学した経験から今の教育制度のフォローを主張していますが、どうしても私には彼の表情はどことなく冷たく、心情に訴えるものが少ないと感じます。憲法9条と「大連立」を促す、キャスターの体制的な誘導に恐らく彼の心中には「大連立」の選択肢も、視野に入れていると私はそう思います。その彼も民主党の代表選を前倒しを断念しました。



さて、マスコミの論調を見ていますと、小泉礼賛をしつつ民主党をそれに抗する勢力としての位置づけですが、むしろ弱体化した民主党が巨大与党に無力な太刀打ちをするのをけしかけて、それを番組の酒の肴のように楽しんでいるようにも感じられますし、今後、それを断念すれば寄り添う姿勢を評価する意図が隠されているのかも知れません。最近の民主党の動きはと言いますと、12日、「耐震強度偽装問題」の真相究明のためにブログを開設したそうです。

一方ポスト小泉はどうなるのか?ということが一番の国民の関心であると思います。今月の11日に小泉首相は訪問先のイスタンブールで記者会見し、今年9月の自民党総裁選の投票前に、彼自身が「後継者」を指名するという考えを表明しました。(この会見ではあいも変わらず「靖国」を心の問題だと主張し、盟友山崎氏の発言とけん制するような態度をにじませています)

もちろん、「改革ファシズム」の路線を引き継ぐ人物であると同時に、'07年の参議院選挙をにらみ「選挙に勝てる」人物という戦略を練っているのでしょうが、私は彼以上のある意味、個性の強烈な人物というものが現在存在するかどうかです。

かつて、森内閣が支持率が20%~30%の低い支持率を記録したとき、こぞってマスコミは「鼎の軽重を問う」報道が見られましたが、今のマスコミは戦後最悪としか言いようがありません。ただ、その森内閣当時に、影で小泉氏の動きがありあれこれと森元首相に「助言を呈していた」ことがあったのを記憶しています。つまり支持率低下の中で森氏の影でリモートコントロールしていた感があるのです。

ポスト小泉の候補は、安部氏を筆頭に谷垣氏、麻生氏、福田康夫元官房長官と山崎氏も挙げられます。少し前、「安部氏温存論」が浮上したときに、小泉首相は積極的に打って出よとコメントしていますが、一方、前述の森氏は安部氏のことを次のように指摘しています。「これほど、性格のいい人はいない。澄み切っている。首相の立場だと逆にもろさがある。もう少し修練してもらうことが大事だ」と述べています。自己の過去の「神の国発言」等、失言失政の多いことを棚上げにした発言に、嘲笑を誘う内容です。

現在の自民党内でも来年の参議員選挙で苦戦すると、早くも警戒しており、「安部氏温存論」は未だ主流のようです。また、後継者が定まった後でも「小泉院政」がある、つまり、退陣後も影で影響力を持ち続けると言う小泉首相の予想される行動に、党内でも警戒感があるようです。

安部氏にしろ、谷垣・麻生・山崎・福田各氏の何れかの人物が、後継者になっても小泉の影の影響力は必ず残ると私は思います。何故ならば、さきほど書いたように、森内閣で影で糸を引いていたのが小泉であり、徹底的に支持率が悪い森内閣から引き継いだ自民党を、田中真紀子氏とタグを組み「自民党をぶっ壊す!」と息巻いたパフォーマンスは実は、計算ずくの行為であり、国民はおろか、周囲の自民党幹部や側近までも欺いて、自己のペースに引き込んだ印象を持ちます。

さて、鬼が出るか蛇が出るか、民主党にしろ自民党にしろ、現在の状況は、政権争いの年に突入していく序盤戦であると言えるでしょう。
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by rosso_fiolencino | 2006-01-14 09:16 | 政治・時事
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