武部幹事長二男メール疑惑を徹底追及できなかった民主党
皇室問題、耐震偽装問題による安部氏関与問題、BSE問題、防衛施設庁談合問題、そして堀江氏逮捕によって打ち出された、「武部幹事長二男メール疑惑」と続き、ここまで小泉政権包囲網が出来たのにもかかわらず、民主党の永田議員がメール疑惑の裏を取れずに辞職の意向を固めたようです。全くのところほぞをかむ様な思いでこのニュースの流れを見て来ましたが、問題点は2つ考えられるようです。



その前にメール問題に関してその概略を記述してみますと、16日の衆議院予算委で民主党の永田議員が、ライブドア前社長の堀江氏から昨年の8月、武部幹事長の二男に対し、選挙コンサルタントとしてその費用3000万円を振り込むよう支持したメールがあると追求しました。しかしながら、武部氏はこの事実を全面否定し、小泉首相は「ガセネタ」と切りかわし、自民党は永田議員の懲罰動議を衆院に提出しました。メールでの信憑(しんぴょう)性が焦点となりましたが、22日、前原代表は、それを裏付ける新しい資料や証拠を提出することができず、逆に返り討ちにあった形で皮肉なことに民主党が苦境に立たされているという事実です。

問題点の1つは言うまでもなく、民主党が徹底的にメール疑惑の裏を取らずに、「勇み足」があったということです。過去、菅氏が「年金問題」で党首を辞職せざるを得なくなったときも小泉首相にもその疑惑がありましたが、うやむやになりました。この政権は何度も郵政等を初めとする、族議員との抵抗勢力を跳ね除け、「権謀術数」を駆使して裏工作で政権に不利な状況を何度も覆した経過を見れば、おのずと一筋縄では「追い落とし」にかからない腹黒い与党であることは誰の目に見ても分かることです。民主党内で耐震偽装問題やBSE問題で点数を稼いだ議員とのライバル意識が先行したとの指摘もあります。ともあれ、民主党内の若手議員は「経験が不足」していると言わざるを得ません。何でも若い連中にという世の中の流れがあるのでしょうが、ここにきて経験豊富な菅氏、小沢氏等が中心となっていたら、まだこのような失態を演じることはなかったのではと個人的にはそう思います。従って、前原代表は早々に代表を退くべきで、この問題で逆に境地に追い込まれるという「失態」を許したのですから、その責任は大きいのではないかと思います。

問題点の2つ目は、マスメディアの対応により民主党が今度の参議院選挙で2大政党は「夢のまた夢」になってしまうという危機を招いてしまうことです。マスコミはTV・新聞・電子メディアを駆使して武部氏の問題を追及するというより、民主党の「失態」を大きく取り上げ、それによって小泉政権の「手先」になっているという印象を感じるからです。実際、前原代表と小泉首相との「対決」を見ていると老獪な小泉に翻弄されている、未熟な前原氏という構図を描いているそんなある種の情報操作があるのだろうと思われたからです。

私個人は、あえて憶測レベルで語ることになりますが、このメール問題は状況から察するに送金の指示はあったのだろうと思います。過去、小泉政権は苦境に立たされながら、マスコミを広告塔に情報操作に長けた巨大与党でありますから、権力を握った側を窮地に追い込むには、早急な対応では足元をすくわれるということを見据えなければ、今後、ポスト小泉以降も我が国民は政府の圧制に苦しむ時代が続くのだと、今回の事件を観てため息ばかりでした。
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by rosso_fiolencino | 2006-02-25 09:57 | 政治・時事
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